1月、2月の午睡の時間にめろん組で行いました保健指導についてお伝えいたします。
お子さま達に身体の仕組みについて興味を持って欲しいなという思いから、毎年めろん組のお子さまを対象に身体の機能についてお話をしています。人間の身体は脳、心臓、肺、大腸など様々な臓器の働きによって維持されています。どの臓器も大切な役割を担っており、欠けてしまうと日常生活に支障をきたしてしまいます。
今回は「臓器の機能について」、「心臓の機能と命の誕生について」の２つのテーマでお話しました。
1つ目のテーマでは、視覚を通して臓器の形状などを想像してもらいました。お子さま達に思いつく臓器を描いてもらい、その後臓器のイラストを見ながら機能についてお話しました。
2つ目のテーマでは、聴覚を通して臓器を感じてもらいました。私たちの身体を聴診すると様々な「音」を感じることができます。病院を受診された際に胸、肺、背中、腹部など聴診された記憶があるかと思います。身体の異変を発見する際に「音」を聴くことも大切な行為であるため、お子さま達にも心臓の音を聴いてもらいました。また、「つながっている いのちのまつり」という絵本を通じて命の誕生についてお話しました。
世界的に大流行した新型コロナウイルス感染症の影響で感染症との向き合い方や命について考える機会が増え、医療という分野が以前よりも私たちの身近な存在になったかなと思います。私たちは一生の間に感染症を含め様々な病気に罹患します。病気を絶対的に回避することは難しいですが、病原体を侵入させない工夫や感染症に罹りにくい身体を作ることは日々の生活でもできます。
例えば、基本的な感染予防対策（マスクの着用、手洗い・うがい、密を避けるなど）の実施、免疫力低下の予防（質の良い睡眠、適度な運動、ストレスの回避、バランスの良い食事）の実施があげられます。
日々の生活の中で忘れがちになってしまいますが、自分の身体や心を気に掛け労わることはとても大切です。定期的に健康診断を受ける、少しでも体調に異変を感じた際は無理をせず休養するなど早期発見・早期治療をして症状の悪化を防ぎましょう。新型コロナウイルス感染症に関しては、1日も早い終息を願うばかりです。
保健指導の様子を写真と共にご紹介いたします。
身体の中にはどのようなものがあるか知っているかな？どきどきしていて胸にあるものは？「心臓～」想像でも良いし分かるものがあったら描いてみてね。（人体のイラストに身体の中にあるものを描きながら）「血があるね、骨も！」「心臓も！」「食べ物が入るところもあるね」頭には何があるかな？「骨がある～！」一生懸命考えながら描いてくれるお子さま達です。その後は画像を見ながら答え合わせをしました。リアルな画像に「うわぁ～」と声をあげたり、不思議そうに興味深そうに見ていました。
絵本を真剣に見た後に感想を聞いてみると「たくさん赤ちゃんが出てきて可愛かった～」とニコニコしているお子さまや「臍の緒ってどこについているの？」と少し不思議そうな表情をするお子さまでした。
聴診器を使用して自分の心臓の音、お友だちの心臓の音、先生の心臓の音を聴きました。聴診する前に心臓ってどんな音がすると思う？と聞くと黙ったままのお子さま達。実際に聴診した後の感想は、「どんどんどんって音がする！」（お友だちや先生の心臓を聴いた後に）「音は同じだけど、どんどんどんって聴こえたり、どん...どん...どん...って聴こえたりする」音は同じだけど鼓動の速度が違うことを発見しました。その後もお腹の音を聴いたり、聴診器に息を吹きかけてみるなど色々な実験をしていました。お子さま同士で楽しそうに真剣に聴診している姿がとても微笑ましかったです。身体の不思議や奥深さに触れる機会になってくれたら良いなと思います。
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