夏の暑さも少しずつ和らぎ始めた9、10月。園庭に出るといろいろな生物との出会いがありました。
ぶどう組室内に遊びに来ていたのはかまきり。はじめはどのように手に乗せてよいのかもわからず、
保育者が手に乗せているのを見るのがやっとでした。
しかし、かまきりの可愛さにだんだん愛着がわいてきたのか「手に乗せてみたい!」と、自分から
伝えるお友だちも出てきました。保育者に手伝ってもらいながら手に乗せるとまだ少し怖がって
いましたが、慣れてくると「かわいいよ」「〇〇ちゃん(くん)もやってみれば?」とお互いに声を
掛け合いながら交代で触れるようになりました。
その後、さらに遊びに来たのはやもりでした。かまきりですっかり生き物に慣れた子どもたちは
やもりを手に乗せるのは平気なようでした。
しばらく触れているうちに、クラスで飼いたいという意見で一致しましたが、どんな生き物なのか、
何を食べるのかなど、何もわかりません。そこで園にあった図鑑を頼りに生き物のちゃんとした名前、
食べるものなど、生態が分かっていき、さらにみんなで名前を決め、ぶどう組の仲間入りとなりました!
知った情報を元に、外に行くたび餌になる虫探しをしたり、過ごしやすくなるよう草を集めたりしていました。
毎日みんなで観察をしたりお世話をしていましたが、残念ながらお別れの時が来てしまい、
「いつかまた会おうね」という約束をして見送りました。
小さな命ではありましたが、子どもたちにとってはとても大きな出来ごとだったようで、
しばらくみんなで寂しさを分かち合いながら過ごしていました。
そうした活動を経て、今でも興味関心のあるものを見つけると「図鑑を見ながらどんなものか
知りたい!」という思いがますます強くなっています。
最近では園庭のフェンスの向こう側に生えていたきのこを見つけ、遠くからみんなで目をこらしながら
図鑑片手にきのこの正体を知ることに夢中になっているぶどう組。果たして子どもたちが出す結論は...と、
楽しみが広がっています。
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