紫陽花の花が色づき始める等、梅雨を迎え、雨の日が多い季節となりました。
今回は、天気が移り変わる日での室内活動の様子をお伝えします。
1つめは、感触遊び。「見て」「触って」「嗅いで」等、"五感"を働かせ、様々な感触を体験して
欲しいという願いから、片栗粉や寒天に触れてみました。
片栗粉は、"なにこれ?"といった表情や反応を見せ、興味を持つ姿や、粉から水を入れてサラサラ・
ドロドロの状態から、触ると固まり変わっていく様子に気付く姿が見られ不思議な感触を確かめながら、
楽しんでいました。
粘土をのばしたり、手に粘土がつくと、「せんせい、みて!」と笑顔を見せていました。
寒天はドキドキしつつ そっと触るお子さまや、手先を使って"ギュー"と力強く握り、「わぁー!」と
ダイナミックに遊ぶお子さまも見られ、それぞれの楽しみ方で感触を味わっていました。
また手で触った後は、鼻に近付け匂いを確かめる姿もありました。「きもちいい」「つめたい」等、
感じたことを言葉で伝え合っていました。
感触だけではなく素材の性質も感じとる姿が見られ、これからもお子さまの発見や気付きを大切にし、
"面白い!"と感じられる体験をしていけたらと思います。
2つめは、絵本「きんぎょがにげた」から簡単なゲーム遊びの紹介です。
最近は、お友だちと一緒である喜びを感じながら、同じ遊びをすることが増えてきました。そこで好きな
絵本を通してやり取りしながら一緒に考えたり、遊びを深めていけたらと思い、誘ってみると「やる!」と
意欲を見せていました。
読み聞かせの中で「あれ?またにげた?」と探したり、「ここ!」「ロケットのとなり」と見つけることを
繰り返し楽しむ姿が見られたので、今度はお部屋の中にもきんぎょを作り、つかまえてみることに。
お部屋の色々な場所から、「いた!」とタッチや指差し、手先を使って貼っているきんぎょをはがしたり、ゲットできると、"イエーイ!"とジャンプしたり、楽しそうな声があがっていました。
また きんぎょを集めたり、1匹だけ目が異なるきんぎょを見つけ出すお子さまも。
一人ひとりが見せる遊び方が面白かったです。
最後は、みんなでつかまえたきんぎょを水槽の中に戻してあげました。
その後も、「(きんぎょ)いない?」と保育士に聞き、水槽のきんぎょを見に来て、「いた!」と嬉しそう
にしたり、友だち同士でも絵本の中のきんぎょを見付けたり、遊びを拡げる姿がありました。
これからも、お子さまの興味や姿から、継続して遊びを楽しめる環境作りを考えていけたらと思います。
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