10月10日は「目の愛護デー」と言われておりますので、今回は目についてお伝えしたいと思います。「目の愛護デー」の由来は、1931年に中央盲人福祉協会が失明防止の取り組みとして「視力保存デー」が制定されたのが始まりです。
戦後、改めて内容は見直され厚生労働省が現在の名称である「目の愛護デー」と改称されました。また、10月10日は数字を横にすると人の目と眉の形に見えることから制定されたとも言われています。
お子さまの目は毎日発達していて、両目の視力機能は6歳~7歳頃にほぼ完成するとされています。目の機能は成長に合わせて高まることはなく、反対に生活習慣などによって視力が低下することがあります。視力を維持するためには幼少期から目に良い生活習慣を心掛けることが大切です。視力の低下を防ぐためには、液晶画面(スマートフォンやタブレットなど)を長時間使用しない、テレビや本を近い距離で見ない、暗い環境で本を読まないなどが挙げられます。
園でも目の愛護デーにちなんで目に焦点を当て、目の健康や視力検査の受け方についての保健指導をしました。目がいつもしていることってなんだろう、目が見えなくなったらどうなるかな、目を大切にするためにはなにができるかな、視力検査ってなんだろうという内容で実施しました。また、人間以外の動物や虫の目からは、景色がどのように見えているかについても画像を見ながらお伝えしました。
保健指導の様子をお写真と共にご紹介いたします。
10月10日は何の日か知っているかな?「知らない~!」「目の日だよね!」目ってどんなお仕事をしているのかな?「分からない~」これは何?(ペンを見せながら)「ペン!黒いペン!」みんながペンと分かるのも目がお仕事してくれているからだよね。目を大切にするにはどうしたら良いかな?「お休みさせる~たくさんテレビを見ない!」ホワイトボードを使用して目についてお子さま達と考えました。
目が見えない世界はどんな風かな?目をつぶって歩いてみました。慣れた室内のためしっかりと歩き恐怖心もないようでしたが、外だったら「怖いね、黒く見える(目の前が)」との感想が聞かれました。目が見えない人は点字ブロックや白い杖、盲導犬などに導かれ生活していることもお話しました。
画像で人間以外(猿、犬、猫、虫)の目から見える景色についてもお伝えしました。動物は白黒や茶色に見えており、人間の目のようにキレイな世界を見ることができないことを知りました。不思議そうに画像を見るお子さま達です。眼科受診をしたこともあるお子さまも多く、視力検査への認識も高く、ランドルト環(視力検査のマーク)の切れ目をしっかりと指示してくれました。
目をはじめ私たちの身体は、私たちを生かすために常に働いて休む時間はほんのわずかです。時には身体が発する声に耳を傾け、ケアする時間を設けることも大切かなと感じます。また、健康面で不安を抱いた際はすぐに医療機関を受診し、早期発見・早期治療を心掛けることも大切です。適切な治療を受け心身共に健康に過ごしましょう。また、気温・湿度が低下しウイルスが活発になる時期となりました、基本的な感染予防を園でも引き続き行っていきたいと思います。
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