職員が行っている研修についてお話いたします。
保育園はお子さまの命をお預かりしており、その責任はとても重いものです。緊急時、私たち職員はお子さま達の命を救うことができるよう研修を行っております。研修の種類としましては、心肺蘇生法、アナフィラキシーショック時の対応、窒息時の対応、嘔吐処理法などです。
今回は、毎年5月または6月にお子さま達が安全にプールや水遊びができるよう実施している心肺蘇生法の対応と窒息時の対応についてお写真を交えてご紹介いたします。
今年は宮前区役所の看護師の方に研修をしていただきました。人形を使用して胸骨圧迫(心臓マッサージ)、人工呼吸、AEDでの訓練を行いました。東京都の場合、救急車を呼んでから現場に到着するまでの時間は平均8.7分、病院に着くまでの時間は平均39.5分と言われています。これらの数字を見る限りでも現場での一次救命処置の重要性を感じます。
急変時は動揺して頭が真っ白になり、119番通報ができない状態に陥ることがあります。命を救うという行為は尊い反面、とても難しい行為でもあります。
当園では「アクションカード」という小さなメモを職員全員が持ち歩き、初動対応を迷わず迅速に行うことが出来るよう工夫しています。「アクションカード」の内容としましては、第一発見者がすること・心肺蘇生の注意点・観察ポイント・119番通報時の対応の仕方など急変時にこのアクションカードを見ると誰しもが動けることを目標としています。
区役所の方から心臓マッサージや人工呼吸の手技やポイントについての説明を受けました。その後、職員も実践です。
みんなで声を掛け合い協力して蘇生の手技を行いました。職員からは実際、急変時に対応できるのかな...と不安な声が聞かれました。実際の現場では緊迫感など今まで感じたことのない雰囲気に戸惑いデモンストレーションのように行動できないこともあるかと思います。しかし、日々の訓練により急変時にするべきことが明確化され、戸惑いの軽減にも繋げることができるのかなと思います。また、命と向き合いその重さを再認識する機会にもなります。医療者も現場でたくさんの経験をし、日々知識の向上に努めることにより良質な医療を提供しています。
もしも...の時に備えて行う日々の訓練はとても大切な意味を持ちます。お子さま達が安心して園生活をおくることができるよう、研修を通して知識と技術の向上に努めてまいります。
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